我慢がいらない健康法!

ベジ・ファースト始めてる?

福島県民は、メタボ率が18.1%で全国ワースト4位。約5人に1人が肥満などのリスクを抱えており、健康指標の改善が大きな課題となっています。
そこで、注目されているのが「ベジ・ファースト」です。ベジは「ベジタブル」の略で「野菜」を、ファーストは「最初」を意味します。手軽に実践できる食事法として、福島県が推奨しています。

今回は、この「ベジ・ファースト」が健康につながる理由と、ラクにおいしく続けるコツについてご紹介します。

1 誰でもカンタン!

一度ついてしまったお腹周りの脂肪を落すために「ダイエットしなきゃ」と、お肉や甘いものを控えたり、食事を抜いたりする方がいるかもしれません。でも、我慢は長続きしませんし、過度なダイエットはリバウンドや体調を崩すきっかけにもなります。メタボを改善するには、できるだけがんばらずに、無理のない方法で続けることが大切です。

そこで、注目されているのが「ベジ・ファースト」。食べたいものを我慢する必要はなく、最初に野菜を食べるだけの方法です。野菜とはサラダに限りません。野菜スープや、おひたしなどの小鉢でもOK。ご飯などの炭水化物や肉料理などのたんぱく質を摂る前に、食物繊維が豊富な野菜、キノコ類、海藻などを食べればいいのです。ただ順番を変えるだけでいいのなら、続けられそうな気がしませんか。

2 期待できる効果は?

では野菜から食べることの何が健康によいのでしょう?ポイントは野菜に含まれる食物繊維です。炭水化物やたんぱく質などと比べて消化されるまで時間がかかるので、それを豊富に含む野菜を最初に食べることで、その後に摂る食材の消化吸収まで緩やかになります。それにより、血糖値の急激な上昇を抑えることができるのです。

それがなぜメタボの改善につながるのかというと、血糖値の急激な上昇は、血糖値を下げるインスリンの分泌を促します。このインスリンに脂肪をつくる働きがあり、余ると血糖が脂肪として蓄えられ、メタボになると言われています。

そこで、野菜を最初に食べると消化がゆっくりとなり、無駄なインスリンをつくらずに済むため、メタボになりにくいからだを保てるのです。私たちのからだは食べたものでつくられます。それは、何を食べるかだけでなく、何から食べるかでも変わってくるということを意識してください。

3 まだまだあるよ、からだにいいこと

実は「ベジ・ファースト」の効果は、血糖値の上昇を抑えるだけではありません。野菜に含まれるビタミンなどの栄養素を摂取できることはもちろん、噛み応えのある野菜を食べることで、満腹感を得られやすくなり、食べすぎを抑えることができます。また、朝食に取り入れると、よく噛むことで目覚めがよくなり、高齢者なら脳が刺激されることで、認知症予防につながると考えられます。ベジ・ファーストの実践により、野菜を食べる習慣を身に付け、主食、主菜、副菜がそろったバランスのよい食事の実践につなげましょう。

ただし、ご高齢の方で、食欲のない方や低栄養の心配がある方は、ベジ・ファーストが適さない場合があります。また、腎機能が低下しカリウム制限が必要な方、糖尿病の治療中の方は、主治医の指示を仰いでください。

4 ベジ・ファースト協力店でオトクに実感!

そうした「ベジ・ファースト」を福島県では「ふくしまベジ・ファースト」として、県内360店舗以上の協力店とともに推進しています。合言葉は「野菜から食べやさい!」トマトをモチーフにした「ベジコちゃん」が目印です。協力店では、ベジ・ファーストに適した野菜を豊富に使用したメニューを多数ご用意しています。お店にあるQRコードをふくしま健民アプリで読み込むとポイントがゲットできるミッション企画なども随時行っていきますので、どうぞご利用ください。

ふくしまベジ・ファーストについて詳しくはコチラ!

5 さいごに

いかがでしたか。ベジ・ファーストがなぜ体にいいのか、お分かりになったでしょうか。野菜を最初に食べるだけで健康につながるなら、どなたでも気軽に続けられそうです。ぜひベジ・ファースト協力店も上手に利用しながら、みんなで無理なく、おいしく実践していきましょう。